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中国出張記 6

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仕事にどっぷり浸かった2週間。
唯一の楽しみは食事だった。
なにしろ本場の中華料理である。
広東料理ってやつですね。

それにしても中華ってすごいね。
ある先輩が言っていたが
中華にハズレ無し!!ってのは
本当だな、と。
世界のどこに行っても必ず中華料理屋の一軒や二軒はあるし、
それが、間違いなくウマイ!
それぞれの料理の味は間違いなく違うのに、それでいて全部
「中華味」なのはなぜ?

泊まっていたホテル「中国大酒店」は、地下1Fがすべて中華料理レストラン
であった。
注文は全部、同行の酔っ払い中国人がしてくれた、というかしちゃってた。
わしはただ出てくる料理を食べるのみ。
これがまぁ、実にウマイ。

ここで初めて知ったのだが、マーボー豆腐をごはんにのっけて食べるのって、
ウマイけど汚い食べ方なのかと思ってたら、
中国の人はみんなそうやって食べるんですね。

安心した。

さて、中国編を締めくくるのはとっても心温まるお話。

全ての研修を終え、壊れていた機械もすべて直し、
明日帰国するのみ、という夜。
仕事をやり遂げた満足感と達成感。
そしてやっと終わったという安堵感。
そんなこんなで、すっかり緊張感から開放されたおいら。
それまで断り続けてきた酔っ払い二人の「一緒に飲もうよ」って誘いをOKしてしまった。
すると二人、白酒(たしかパオチュウって言ってた気がする)を飲もうという。
それ、火がついちゃうくらい強い酒らしいんです。

まぁ、いいか!やっと全部終わったんだし!
ソレソレー!ぐびぐび!
え?もう一杯?バチコイ!頂きます!ぐびぐび・・。
くぁー、酔っ払ってきた・・。あ、もう一杯れすか?いたらきます。ぐびぐび・・。
ちゅーごくサイコー!ぐびぐびー!



翌朝、今まで味わった事のない強烈な二日酔いが襲った。
後悔先に立たず。
いっそ殺して欲しい、ってくらいの頭痛と吐き気。
しかし、帰りの飛行機は待ってくれない。
約束の時間にロビーに降りると、くやしいことに例の酔っ払い二人は平気な顔して
「あ、おはよう」だと。
「大丈夫?顔色悪いけど」なんて聞かれる。
「は?全然平気ですが?」

で、タクシーに乗って空港に向かう。
陽気に話しかけてくる奴ら。うるさいんだよ。こっちはそれどころじゃない。
胃から込み上げてくる熱いものを、必死で抑えているんだよ!

が、限界がきた。

一気に窓を全開にすると、走行中の窓から身を乗り出し、
げろげろげろ~

中国の街に、すてきなプレゼントを残して走り去ったのでありました。

                      中国編 END

追記:二日酔いで飛行機に乗るってのが、この世で味わえるもののなかで
   一番の地獄だと思いマース(T-T)


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